本土返還される以前、1960年初頭の沖縄。
そこは戦後のヤクザ社会とはまったく違った裏社会が形成されていた。
「戦果アギャー」という、米軍からの略奪を生業にする者たちが跋扈する無法地帯だった。
ヤクザというよりギャングだった彼らは、「那覇派」と「コザ派」に分かれ、
お互い縄張りを浸食することなく共存していた。
しかしコザ派が勢力を伸長させ、那覇に進出を目論む。
そしてコザ派幹部、ミンタミ(目ん玉)こと新城喜史は那覇派首領、
スターこと又吉世喜の殺害を試しみる。
しかし「不死身」の異名を取るスターは見事復活、コザ派壊滅を目指し猛攻をかける。
こうして3次、10年に渡る沖縄戦争は火蓋を切った。
掟も仁義も持たぬ彼らは、無秩序に集合離散を繰り返し、
米軍から横流しを受けた銃火器をふんだんに使い、血で血を洗う死闘を繰り返す。
山口組の進出をも阻んだ沖縄ヤクザの血塗られた歴史を描く巨編!
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