戦後の混乱が終わりつつあった昭和30年代、山口組は田岡一雄三代目組長の号令一下、
全国制覇を目指し侵攻作戦を開始した。
その手始めは、田岡三代目の故郷・徳島。
侵攻を指揮したのは当時33歳の男盛り、若頭の地道行雄だった。
地元組織の抗争に介入した地道は山口組組員を現地に大量動員、
地元組織だけではなく、その上に君臨する神戸のライバル・本多会をも圧倒した。
その山口組の実力は、巨大繁華街・大阪でも容赦なく発揮された。
当時人気絶頂の歌手を交えた酒席で、狼藉を働いた愚連隊・明友会を、田岡三代目は許さなかった。
再び地道若頭に討伐命令が下る。
地道は当時大阪で頭角を現していた柳川次郎率いる柳川組を配下に収め、
更に精鋭軍団・加茂田組を投下し、明友会に徹底攻勢をかけた。
地道率いる山口組軍団のローラー作戦で、大阪の夜に緊張が走る。
山口組全国侵攻の尖兵となり、数多くの殊勲を上げた猛将・地道行雄の大胆かつ鮮烈な行動を追った実録!
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