山口組との死闘を演じていた一和会に出現した新たな敵――
それが「関東の雄」として盤石の勢力を誇る大組織・稲川会だった。
北海道・北見市を舞台に突如勃発したこの抗争は、
一和会ナンバー2の加茂田組重政理事長率いる加茂田組系花田組と
稲川一家系岸本組内星川組との対決であり、
花田組長が買い物先で血祭りにあげられたのが発端だった。
原因は星川組長がメンツを潰されたから、というのが通り相場となっているが、
骨肉の大抗争を戦う一和会にとって、この新たな強敵の出現は悩ましいものだったろう。
すでに一和会には、腹背に敵を受け両面戦争を演じるだけのゆとりはなかったからだ。
この局面を一和会はどう乗り切ったのか?その一部始終をお届けする。
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