その後の芳一
東風
鎌倉時代初頭、琵琶の弾き語りに卓越した盲目の若い僧侶が存在し、彼の弾き語りに人々は涙するほどであった。 しかし、その才能が災いし現世を彷徨う平氏の怨霊に取り憑かれ、彼は両耳を失ってしまった。 失意のうちに、その盲目の僧侶は人々の前から姿を消した。 それから数十年・・・・跳梁跋扈する怨霊の勢いは留まることを知らず、京の都も彼らにより支配されてしまった。 再興を目論む平氏怨霊どもの前に、一人の男が立ちはだかる。 彼の名は『芳一』・・・
各話を選択するとcomipoアプリが開きます。