マリドシャ王国。この国において、黒い肌の人種は黒曜人(オブシディアン)と呼ばれ、
神の末裔として崇められ王族の多くを占めていた。
その中でも彼女──王女様はその中でも特段に美しい黒い肌と、光り輝く金色の瞳を持っていた。
その姿はさながら初代国王の面影にそっくりだった。
まさに初代国王の再来とも言える存在が産まれたのだ。
民は皆、王女様を羨み、その誕生を祝福した。
王女様は幼いながらも高い知能をお持ちだった。齢10にも満たぬというのに、
大人顔負けの卓越した知識と手腕を発揮し、民は王女様を慕い敬った。
民は完全に、彼女を初代国王の生まれ変わりの《王の器》として、崇め、奉ったのだ。
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