螺旋階段の下をのぞきこむときのあの一瞬の眩暈。
目を閉じて、今一度その奥底にみたものを反芻してみる。誰もが自らの魔性を感じる瞬間だ…。
神戸。とあるレストランで、1人の美女が男を誘うかのようなたたずまいをしていた…。
そして男とベッドを共にしたその女は、あろうことか自分の夫を迎えに寄越すのであった。
そして物語は螺旋階段のごとくあらぬ方向へ…ぐるりと回り始めていく…。
表題作の他、短編5作を収録。望月玲子先生のミステリー傑作選!
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