陸上部に所属する亜梨果(ありか)には、腕に奇妙なアザがあった。
それは10年前、沼に落ちたときにできたもの。
以来、彼女にはなぜか地震の予兆が感じとれるようになっている。
そして今、かつてない規模の大地震が刻一刻と迫っていた。
亜梨果は怯えながらも普段の生活を続けるが、冷たい眼をした少年・不破長門によって
大災害の幻影を見せつけられ、激しく動揺する。
長門もまた、腕にしるしを持った特別な存在「竜の子ども」だったのだ。
男女一対の「竜の子ども」は、17歳になったとき地竜がひそむ沼に身を投げ、地震を封じるのが宿命だという。
亜梨果は長門と共に破滅をふせぎ、日常を取り戻せるのか(「竜の子どもたち」)。
<その他の作品>
偶然、路上で髪が絡み合った少女たち。その直後、片方の娘が悲劇にみまわれた。
生き残った菜緒は、故人に縁のある人物を訪ねるのだが…(「ラスト・メッセージ」)。
全3本のホラー短編を収録!!
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