時は平安時代。花の都・平安京は一見穏やかに見えたが、裏では闇にまぎれて妖異の者どもが動き出していた。
その都から遠くはなれた山道で、藤峰(ふじみね)は白く長い髪を持つ美しい魔人と出会う。
瞬く間に盗賊を倒し怪力を見せつけた彼は、藤峰が艶やかな装いをしていても男であることを見抜く。
さらに、その傍らにはひとつ眼の奇怪な童子が連れ添っていた。
彼らの正体と、その目的とは……!? 藤峰をめぐって、大きな企みが幕を開ける。
人と鬼、男と女の境を妖しく行き交う壮大なファンタジー・ロマンス、第1巻!
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