ゴミ捨て場に血を流し倒れていた六実(むつみ)。
目の前には泣きじゃくる女。女は小月(こづき)と名乗り、「自分のウサギをもらってくれ」と言い出した。わけがわからないまま、六実は小月の運命に巻き込まれていく。
ウサギは人の言葉を話し、夜中に六実を叩き起こした。向かった先のゴミ捨て場で六実が見たのは、裸足のパジャマ姿でパソコンや服を捨てている、夢遊病のような小月だった。別の日には、就寝中で小月が宙に浮き、物が次々とゴミ箱へ投げこまれていた。
小月はいったい何者なのか? なぜウサギは人の言葉を話すのか?
面倒ごとが起きそうな小月だが、“好みのタイプ”であるのが六実の弱みだった。
女性が苦手だけど離れられない、ジタバタするヘタレを見守る恋愛ファンタジー。
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