貧しい旅芸人の少女・つばめは、巡行先のある村で大地主の娘で足の不自由な少女・福子と出会う。
福子はつばめに、自分の代わりに貧しい人々を救ってほしいと頼む。
最初は嫌々だったつばめだが、やがて福子の志に感化され、福子の手足として働くことに喜びを感じるように。
二人が行う密やかな“善行”は人々を幸せにし、身分の差を越えて二人の間には友情が育っていく。
だがやがて冬になり、つばめが村を去る時がやってきて……。
持てる者、持たざる者。羨望と崇拝。愛とは、慈悲とは、友情とは。
オスカー・ワイルドの「幸福の王子」を下敷きに描く、少女達の愛と献身と悲劇の物語。
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