土曜日のランチメイト
高尾じんぐ
199X年――バブル景気が終わり、平成不況に入っていこうとする境目の時代。 学校にはまだ「半ドン」、つまり土曜日の半日授業が残っていた。 中学2年生の高野真穂は、そんな「半ドン」の土曜日に密かな楽しみがあった。 それは、調理室にこっそり忍び込んで自分の昼餉を作ること。程よい喧騒と心地よい静寂、そして背徳感が病みつきになっていた。 しかし、そんな幸せな時間は唐突に終わりを迎える――!?
各巻を選択するとcomipoアプリが開きます。