火色の文楽
北駒生
《命を賭して、語れるか。》 その綺麗な跳躍姿から「バレエ界の星」と呼ばれ、将来を期待された青年・迫弓矢。 しかし怪我により、バレエへの夢は絶たれてしまう。 そんな弓矢が出会ったのは人形浄瑠璃・文楽。 全く興味のなかった演目なのに、その火の灯るような語りに圧倒され――。 “60歳からがピーク”と言われる文楽の世界。 芸の道という底無し地獄で、人生の全てを懸け、もがき悩み這い上がる、青年たちの“火”の物語。
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