14才の誕生日をむかえた有紀は、父親からのプレゼントを開けて面食らった。
それは人目を引く赤いハイヒールで、自分のイメージにまったく合わない気がしたのだ。
これを履き、好きな人と並んで歩ける日はいつだろう……?
どちらかといえば引っ込み思案な有紀にとって、恋愛は遠いことのように思えた。
その後、高校、大学と進むなかでさまざまな出会いが訪れるが、理想の相手はただ1人。
その人物に想いをつたえ、結ばれることはできるのか?
十代の少女が抱く憧れと悩みを、3つの時代に分けて切り取る連作短編集。
単行本未収録!カラー原稿追加、完全版!!
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