幻獣が住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」で紡がれた壮大な物語…それが「幻獣の國物語」である。
…その物語の主人公、フィローン国姫・夏芽が絶対的な信頼をよせる、二人の戦士、タイト・アルバ、ストリクス・ネブローザはどのような人物だったのか!?
強く、美しく、比類なく有能な二人をめぐるストーリーが今語られる―――。
タイト、ネブローザの二人は海と山に囲まれたフィローン国の出身である。
フィローン国は大国ではないが、夏芽の祖父・セグロ大公の、寛容で優れた政治により、人々は平和に暮らしていた。
この国の平和を守る礎は、竜とともに戦う最精鋭部隊「竜騎士隊」によって築かれており、二人はこの部隊に所属している。
この「竜騎士隊」はフィローン士官学校での厳しい鍛錬を経た上で、選抜されなければ入れないエリート集団である。
そんな二人の性格は対照的であった。
ストリクス・ネブローザは完璧な優等生。
武術の腕は誰よりも優れ、成績優秀。素行、家柄、人柄、評判も申し分ない。
他方、タイト・アルバは自由奔放。
セグロ公が冗談半分に評するところによると「サンタンたる素行、アンタンたる実績」。
だが窮地に陥った時のとっさの機転は天才的で誰もまねることができない。
そんな対照的な二人の苦悩と喜びに満ちた、感動的なドラマが始まる!!
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