「頑張ってたらいつか、大好きな人にご褒美もらえるのかな…」――第一志望だった音楽高校ピアノ専攻の受験に失敗し、普通科の高校に入学した花渕ちなりは、父と兄との3人家族。いまはピアノを弾くことはやめ、家事にてんてこ舞いな毎日を過ごしていた。
ある日、先生にピアノ伴奏を頼まれ家で楽譜を開くと兄の部屋から知らない声が聞こえてくる…「妹、すげえなあ!」。
声の主は兄と同じ音高に通うピアニストの藤原一菫だった。
「あんたみたいな人はじめて会った」――大好きな人がほめてくれたから頑張れる…天才(?)ピアニストの兄友と、自信なし少女の等身大ごほうびDAYSのスタートです!
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