祐仁(ゆうじん)と千洋(ちひろ)は、写真家と写真集の担当編集者として出会った。
世界を飛び回り「道」を撮り続ける彷徨の写真家・祐仁に千洋は魅かれ、駆け引きのようなやりとりが続いたある日、祐仁が千洋をベッドに誘った。
応じた千洋は祐仁を抱き、その日から――恋に落ちた。
彼に話しかける人、触れる人、仕事にさえ嫉妬する。
激しい思いをセックスでしか表現できず、言うことといえばかつて面倒だと思った「女」みたいなセリフばかり…。
そんな自分に千洋が愕然とする中、祐仁はカメラをもって飛び立ってしまい…。
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