宝の嫁
近藤ようこ
宝をたっぷりつけるという条件で、器量の良くない娘を娶った、若く貧しい公家。しかし、娘の荷物に宝はない。娘は「わたしを愛しく思ってくだされば、宝は山のように出てきます」と言うのだが……。中世ものの第一人者が紡ぎ出した「おとぎ話」の世界――表題作ほか、珠玉の全八編を収録した、近藤ようこの傑作短編集、待望の新装版。
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