・物語の背景
氷河期(スノーボールアース)を迎えた地球は、この世界的な災害から回復しつつある今。
物語の舞台は日本最北端の地、北海道。
・凍犬(とうけん)とは?
主人公の太一が飼っている凍犬(とうけん)は雪でできた巨大な犬だ。
名前は「しらこ」。
少しならば人間の言葉を真似することができる。
・物語について
世界はこれから温暖化が進んでいく。
春を待つ人々は喝采を挙げて春を待っていた。
だが、暖かくなると凍犬(とうけん)は溶けてしまう。
それはしらこにとっては死を意味する。
「ペットよりも自分の幸せをつかみなさい」
「凍犬(とうけん)は消えるのがさだめよ」
「あきらめなさい、太一」
希望を待つ、楽しげな周囲の人々に背中を向けて、
太一はひとり、永遠に冬が続く土地「虹の根」へ旅に出た。
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