人里離れた全寮制のエリート学園。そこは女子禁制の男子校で「弦楽部」は毎年春の卒業シーズンにはヴィヴァルディ作曲「四季」を演奏、ソリストをその年のエース級の卒業生が弾くことになっていた。迎えた新学期、美しい少年が入部してきた。その少年が弾くヴァイオリンの音色に先輩たちは心の均衡を失っていく。少年の正体とは?
クラシック音楽の合奏で必要な「調和」と歴史ある学校が持つ「伝統」が、新入生による僅かな刺激で崩壊していく。そして崩壊から再生への道のりをヴィヴァルディ作曲『四季』の春、夏、秋、冬に添えられたソネットにそって一年間の活動を通して描く。
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