女でありながら皇帝の座につき、暴虐の限りを尽くした稀代の悪女、武則天。
その娘である私、太平公主は、大逆謀反の罪で皇帝の手の者によって処刑されようとしていた。
たしかに政敵である皇帝の毒殺を図ったり、お母様のようにふるまったりもした。けれどそれは、みんなが私にそうすることを望んだからだ。お母様のように、女である私が権力を握るのだと。
……本当の私は悪女じゃないのにっ!!
でも死の間際、そんなふうに己の運命を呪っていた私のもとに五仙を名乗る何仙姑が現れ、私は14歳だった過去に戻ることに。やったわ!
……でも喜んでばかりもいられない。お母様の元から離れなければ、私はまた悪女にされてしまう。
そう言えば14歳の私に求婚をしてきた、高貴な外国の殿方がいたはずね。その婚姻の話をお受けしてお母様から離れることができれば、悪女として処刑される運命から逃れられるはず!そしてもう一人、この国は亡国のイケメン王子も匿っていたわね。その彼と滅ぼされた国の再建を図るのもいいかも!
さあ、私は私の人生をやり直して、今度こそ幸せに生きるのよ!!
※この作品は史実をもとにしたフィクションです。服飾や設定が実際の歴史と異なる場合がございます。
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