見せつけてやりたい。
こいつは俺だけのものなんだと――。
小説家の真田は友人のカメラマン・長谷川に呼ばれ自宅を訪れると、あるモデルの切り抜きを見せられる。どうやら長谷川の向かいのマンションにそのモデルが住んでおり、窓枠越しに見える彼が作品のように美しいという。
仕事をきっかけに近づけばいいと真田が言うと、直接会って「作品」が壊れてしまうのが怖いという。そんな長谷川に対して「そうか」とだけ返す真田。
感想を聞きたい、と小説の原稿を長谷川に渡し、その場を後にした真田が向かった先に居たのは―――。
「こうして触れられるのは俺だけだ」
見せつけてやりたいけれど、全部見せるなんてもったいない。
小説家×モデルのエロティックラブストーリー。
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