人に興味なし、物欲もない。性的指向もわからない――ふわふわとただなんとなく、海を漂うくらげのように生きている。喫茶店副店長・久世恭介はそんな人間だ。
そんな彼を心配する友人によって登録されたマッチングサイト。そこで知り合った超美形男子・保科春登と水族館デートをすることに!
保科は優しくリードしてくれるだけでなく久世の心の隙間を埋める言葉も与えてくれる。氷が融けるようにトクトクと高鳴る鼓動…保科に心惹かれ始めた久世は意を決して彼に問いかける。
「保科さんのお仕事って…」
「添い寝屋です」
――謎の職業・添い寝屋とは?保科が添い寝屋をしている理由とは?
『好き』という感情に臆病な久世の、遅い遅い初恋が始まる。
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