元祖“こじらせ系”の魂は、時代を越えて受け継がれていく……
1992年、24歳で自らの命を絶った伝説の漫画家、山田花子のコミックが、待望の電子化
“バカ”“ブサイク”“ビンボウ”の三重苦を抱え、クラス全員からゲロ呼ばわりされる山田花吉と、
彼にしか見えない美少女ヒカルが主人公の、「ノゾミカナエタマエ」シリーズ、
オーダーが上手く取れないなどの理由で
クビとなる喫茶店アルバイトの経験を描いた、「心の暗闇」シリーズをはじめ、
「マリアの肛門」「みんな燃えてしまえ」「悲しきダメ人間」など、
ヤングチャンピオンやガロに発表の短編を中心に編まれた『花咲ける孤独』。
“今、コイツのタバコを奪って目ン玉に押しつけたらどうなるだろう……
対人関係に疎外と鬱屈を抱えながらも爆発できず
遂には自家中毒を起こしてしまった作家の観察眼は、現在も古びていない。
何気ない日常生活に潜む些細な心の動きを鋭く炙り出し、
人間の見たくない部分を突き付ける傑作オムニバス集。
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