私はその日、猫を拾うように年下の彼を拾った――
独身三十路オンナと気分屋の放浪彼との切なくも優しいラブストーリー。
独り身を親に心配される毎日を送る、32歳・まり。
マンションを譲り受け、管理人として生計が立てられてしまっているゆえ、
出会いもなく寂しい生活だったのだけれど…
ある日、冷たい雨が降りしきる中で、寒さに震えるカレを見つけて――
行く宛てのない捨て猫状態のカレを家に入れたのがすべての始まりだった。
「ぼくを拾ってくれた女の人はみんなこうするよ?」
生きていくための処世術なのか、端正なカラダが私に覆いかぶさってきて―!?
なし崩し的な同居生活に流されつつも胸のトキメキを覚えるまりだったが、
彼の年齢、気分屋なところ、親から強制されるお見合い…障害が多すぎて――
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