商社の経理部に勤めて5年目、今の彼氏とは丸3年のお付き合い。
そろそろ寿退社の可能性を真剣に考えはじめた桃代。
今夜もグラスを傾けながら同じ境遇の友人と結婚の話をする。
すると、いつの間にかその場に居合わせた男とケンカになった。
「5またをかけている」と言うその男性の不実さをなじり、
一発お見舞いして別れたまでは良かったが、手帳をバーに忘れてしまう。
翌日、呼び出された桃代は男性に非礼を詫び、あらためてお互いを観察し合うのだった。
昼間の太陽のもとで率直に話し、お茶を飲み、あちこち出歩くうちに打ち解ける2人。
滅多にないほど自分が楽しんでいたことを、帰宅してから桃代は気づかされた。
こんなデートを男としたことがあった……?
恋と仕事に深く悩みながら、ゆっくりと前に進んでゆく女性たちが
主人公の中短編シリーズ、第1巻(全4巻)。カラー原稿も追加!
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